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何を基準に選ぶ? ロゴで失敗しないために

 2017/05/31 ロゴで失敗しないハウツー この記事は約 9 分で読めます。 713 Views

使えるロゴマーク! 選ぶポイント

私は、常々こういったロゴを販売するサイトでは、ロゴの選び方についてキチンと説明すべきだと考えています。実績も価格も、決め手になるので重要だと思いますが。

もし、ロゴをブログのヘッドバナーにしか使わないのであれば、それはロゴでなくても構いません。小さな挿絵で十分です。挿絵でよいのであれば、ロゴの1/10の料金もかからないくらいです・・・と教えてはくれませんね?

ロゴには、単体で見せる絵としての側面と、ほかの文字や画像などと混在して見せる、部品としての側面があります。

絵の側面だけで、部品になるように作られていないと、ロゴを拡散することができません。せっかくロゴがあっても、その威力が軽減されてしまいます。

上図はロゴだけを載せた、絵の側面です。

ちょうど左ふたつが背景色が同じで、校名もアルファベット三文字です。左端の学校のアルファベットは、このために描き起こしたものです。どことなくユーモラスな書体です。地域で楽しくスキルを身につける感じがします。

右隣の学校のアルファベットは既成の書体だと思います。「Galderglynn Esquire」 なら、19世紀から金属活字としてある書体です。そうでなくても、オーソドックスで完成しています。高級感や安定感をあたえます。

このように絵の側面の役割は、文字や図形の持つ見た目の感じから、企業や商品のイメージを持ってもらうことです。

図形の部分をシンボルマーク、屋号を記した文字の部分をロゴタイプ、これらを合わせてロゴ、またはロゴマークと言います。

上記、二校はロゴタイプだけです。メリットは、シンボルマークを兼ねているので、ひとつですむことです。が、ロゴタイプはあくまでも文字なので、手を加えすぎると可読性が落ちます。ネイティブが読めなかった例もあります。

右からふたつめのように、ロゴタイプだけではなく、シンボルマークも添えてあったほうが覚えやすくはないですか?

ロゴは部品の側面では、次章の上図のように、誌面を構成する多くの部品のひとつになります。ロゴ自体も小さくなるなど、掲載するのに規制がでてきます。そこをクリアできないロゴは、拡散することができません。

部品の側面の役割は、イメージもあたえますが、他と特別する目印になることです。捺印に近いです。

ロゴができたら、それぞれの業者さんにハイッとお任せすれば済みそうです。が、そうでもありません。ロゴの上に住所や電話番号が載っている看板や、ロゴタイプ(社名の書体)が掲載される物によって違っているなど見かけます。業者さんは、ロゴタイプが違っていますとは言いません。

結局は、ロゴを購入するあなたにも、多少なりともロゴのことを知ってほしいと思います。「天は自ら助くる者を助く」です(笑)。

誰も語らなかった! ロゴの色数

ロゴは提案されるときは、大きく1点だけ描かれています。が、実際に用いるときは小さなサイズで、色も他者が決めてしまい、本来の色にならないこともあります。

上図はミニコミ誌の集合広告です。ロゴが小さく掲載されています。冊子の色はこの紺色一色に決まっています。あなたのロゴの色がオレンジでも、サーモンピンクでも、ダークグリーンでも、この冊子に掲載するにあたっては、この紺色にしかなりません。

ロゴを選ぶにあたり何案も並べられると、形が複雑で色数が多いものが、お得感がありよさそうです。が、選ぶポイントはそこではありません。

使いやすい、つまり拡散できるロゴの特徴は、次のようになります。

元の図形を黒く塗りつぶして、1cmくらいに縮小します。このとき、元の図形と同じものであると、分かるものがロゴです。

下段左端の図形(シンボルマーク)が、ちょうど1cmです。

必然的に、シンプルで色数の少ないものになります。

多くの媒体で使うことができます。何度も目にするので記憶に残りやすいです。よく見かける企業や公共団体のロゴの多くは、そのように作られています。むしろ、そのように作られているため、よく見かけるのです。

文面だけでは、なかなか分かりませんので、図形を交えて考えてみましょう。

まず、色の話なので、形をシンプルに正円にします。

↓ 左の円は、赤紫、青、黄色のグラデーションを施しました。右の円は左の円を、無彩色(灰色)にし、グラデーションは残しました。3つあった色味が0になりました。塗り方はどちらもグラデーションなので同じです。3(色数)+ 0(塗り方)= 3で、ふたつの円は3つ隔たりがあると考えます。

 

↓ 左の円を黒で塗りつぶしました。グラデーションもありません。色数は3から0に。塗り方はグラデーションからフラットに。3(色数)+1(塗り方)= 4で、4つ隔たりがあります。

↓ 左の無彩色のグラデーションの円から、3色のグラデーションが思い出せますか? 3つの隔たりがあります。

↓ 左の黒い円から、右のカラフルな円が思い出せますか? 4つの隔たりがあります。

↓ 今度は、左の円は青のグラデーションです。右の円は無彩色のグラデーションです。1つあった色味が0になりました。1(色数)+ 0(塗り方)= 1で、1つの隔たりがあります。

↓ 左の円は青の塗りつぶしです。右の円は黒の塗りつぶしです。1(色数)+ 0(塗り方)= 1で、1つの隔たりがあります。

↓ 左の円の無彩色のグラデーションから、1色のグラデーションが思い出せますか? 1つの隔たりがあります。

↓ 左の黒い円から、右の青い円が思い出せますか? 1つの隔たりがあります。

↓ いろいろ比べてみましたが、隔たりがたくさんあるほど、思い出すのが難しくないですか?

↓ 隔たりが1つなので、思い出すのが簡単です。

↓ こちらも隔たりが1つなので、思い出すのが簡単です。

↓ では最後に、左右どちらを選びますか? 形がハッキリしている右側がお勧めです。また、覚えてもらうにはグラデーションは負担になります。

このように、図形の特徴が色数に依存していると、黒色になったときとの隔たり大きくなります。逆に、単色にすると黒色との隔たりが少ないので、同じ図形だと思い出すことが簡単になります。一般的には、シンボルマークの色数は2色くらいにします。

なぜロゴにできない? ロゴを使うさまたげになるもの

下図は、トランペットがトランペットを吹く、シュールな絵です。はたして、この絵はロゴになるでしょうか? ロゴは抽象的な図形が多いので、顔や具体的なものがあるほうが、理解しやすく記憶に残るかもしれませんね。

↓ 拡散できるかを見てみましょう。まず、無彩色(灰色)にしてみました。無彩色にすると冒頭のミニコミ誌のような一色刷りに対応できます。

↓ つぎに、黒で塗りつぶしました。顔の部分が不明になるので、このままでは無理があります。本来はここでで完了すべきですが。

↓ 線で顔を描き加えました。黒で塗りつぶしができると、背景色が濃いときに白抜きができます。

↓ 縮小します。限界は、小さいトランペットが、確認できるところまでです。ロゴの最小のパーツが細かいと、思うように縮小ができません。

今回、途中で顔を描き加えましたが、細い線は縮小するとつぶれて消えてしまいます。

↓ では、ロゴになるのでしょうか? たとえば、名刺に載せようとすると、15mm くらいには収めたいところです。

名刺で初めて、ロゴを目にすることも当然あります。縮小の限界を超えてしまい、何が描いてあるのか分からないのでは、ロゴとは言えませませんね。

↓ 図形(シンボルマーク)の中に、文字を入れないのも同じ理由です。

↓ 縮小すると文字がつぶれて読めなくなるからです。特に文字数が多いときです。

↓ おなじみのロゴですが、図形の中に文字がありますね(笑)。文字を入れることを前提に作られています。図形に余分がないことからも分かります。このロゴは文字が主で図形が従です。

↓ 逆に、図形が主で文字が従のとき。つまり、図形だけで成り立っているときはどうでしょう?

文字は縮小してつぶれるだけではなく、図形のじゃまにもなります。文字は図形から外に出すと、機能的で美しいロゴになります。

↓ ロゴの横幅よりも文字を広げることができるので、文字をつぶさずに、ロゴをより小さくすることができます。

また、ロゴは荷札ではないので、図形の中には屋号だけではなく、住所や電話番号やURLを載せることもしません(笑)。

私はロゴとして使うのであれば、小円ひとつ線一本でも、なくて済むのなら取り除くべきだと考えます。

使いやすさが集客につながる! ロゴは部品だと理解する

上図はサイズが、55 × 105 mm のハガキです。この左下の「ggg」がロゴです。左右が、8 mm と小さく黒一色です。

この小さなロゴが、やはり黒一色のタイトル文字とともに、フルカラーで描かれたドローイングにアクセントを加えています。ロゴだけを見るのではなく、紙面全体のバランスを考えます。

もし、ロゴの形が複雑で色数も多かったら、このようにはなりませんね。ロゴは目立つと思いますが。

この場合、ロゴはそれ自体で完結する小さい絵ではありません。部品としてあります。

提案されたロゴ中からひとつを選ぶときは、ロゴが紙面を構成する多くの部品の中のひとつだと理解しましょう。

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