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企業・商品・イベントロゴマークデザインの作り方、依頼のポイント

 2017/05/31 作成、依頼のポイント
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ロゴを選ぶポイント

ロゴがあると・・・とは言うものの、どのようなロゴがいいのかが分かりません。

ロゴを用いるに当たって、特に購入するに当たって、ロゴについて勉強されたことはありませんね?

ロゴは短くとも10年間は使います。長いと半永久的に使います。また、値段もそこそこするにも関わらずです。私は、それは、制作者の側にも責任があるのではと考えています。

ロゴマークの作例集や、作成する側に向けた書籍やサイトはあります。私もロゴだけの書籍を60冊くらい持っています。まだ、増えると思います。

先の、東京オリンピックのエンブレムの問題は、一般の方がロゴマークに興味を持つきっかけにもなりました。

が、興味を持ったその先が課題です。ロゴマークを使う一般の方に向けた、書籍やサイトがありません。ロゴは、意匠の研究者や、デザイン科の学生や、私のようなマニアのためのものではありません。

ロゴは事業や商品の、よりよいイメージを引き出します。認知度を上げ、さらには、購入につなげるためのものですね。

交流会などで頂いた名刺にロゴが載っています。が、ロゴの性質を分かって、採用したとは思えないものもあります。

ロゴの性質、つまり、ロゴとしての図形を選ぶときのポイントは、汎用性の高さにあります。ロゴは、「これは弊社の商品です」という目印です。したがって、全ての商品に付けるのが理想です。

たとえば、机の上を見渡してみましょう。パソコン、スマホ、ポールペン、消しゴム、ノート、手帳・・・に、ほぼ漏れなくロゴが付いています。あと、商品ではありませんが、身近なところで、名刺、封筒、DM、季節の挨拶状、レシートにも載っています。ロゴを載せる機会は意外にあります。

厳密には、名刺には載るがレシートには載らないものは、ロゴではありません。それは、小さな図形や絵、連続していればパターンです。

ロゴは、提案されるときは、大きく1点だけ描かれています。が、実際に用いるときは小さなサイズで、色も他者が決めることもあります。

上図はミニコミ誌の集合広告です。ロゴが小さく掲載されています。冊子の色はこの紺色一色に決まっています。あなたのロゴの色がオレンジでも、サーモンピンクでも、ダークグリーンでも、この冊子に掲載するにあたっては、この紺色にしかなりません。

ロゴを選ぶにあたり何案も並べられると、形が複雑で色数が多いものが、お得感がありよさそうです。が、そうではありません。

汎用性の高いロゴの特徴は、次のようになります。

元の図形を黒く塗りつぶして、1cmくらいに縮小します。このとき、元の図形と同じものであると、分かるものがロゴです。

必然的に、シンプルで色数の少ないものになります。

多くの媒体で使うことができるので、認知されやすいです。よく見かける企業や公共団体のロゴの多くは、そのようになっています。

文面だけでは、なかなか分かりませんので、図形を交えて考えてみましょう。

 1

まず、形をシンプルに正円にします。グラデーションを施します。これを見る限りでは、きれいなロゴになりそうです。

 

2

「2」は、「1」を黒色にして、グラデーションを残しました。

 

「3」は、「1」を黒色に塗りつぶし、グラデーションを消しました。

「2」「3」のように黒色になったときに、元の図形「1」と同じものだと分かるかどうかを考えます。

 

「4」は、「2」の黒色のグラデーションを青色にしました。

 

「5」は、「3」の黒色の塗りを青色にしました。

 

2 → 4

3 → 5

2 → 4、3 → 5 は、塗り方は同じです。グラデーションはグラデーション。塗りつぶしは塗りつぶしです。色を変えただけなので変化が少ないです。

色だけを考えると、この 3 → 5 の関係がベストです。

 

4 → 3

4 → 3 は、塗りつぶしからグラデーションと、塗り方を変えました。色も変わっているので、前回よりも変化がひとつ多いです。

 

2 → 1

2 → 1 は、どちらもグラデーションで、塗り方は同じです。が、色数が黒色から、紫色、青色、黄色のグラデーションと一度に増えています。変化が多いですね。

 

3 → 1

3 → 1 は、さらにグラデーションも消して、塗り方を変えています。かなり変化があります。

このように、図形の特徴が配色に依存していると、黒色になったときとの変化が大きくなります。逆に、黒色と単色は変化が少ないです。

きれいに見えても、黒色に塗りつぶしたときとの変化が多いものは、ロゴには向いていません。同じものだと分かりづらいからです。

続けて、使用例を見てみましょう。

 

ロゴはメインで使うばかりではありません。メインのビジュアルの隅に小さく添えることが多いです。

ロゴを多色にすると、メインのビジュアルの妨げになりませんか? 

 

見て欲しいのは、ロゴの方ではありませんね? このようなときも単色で回避します。背景の色が濃いときはロゴを白で抜きます。

白抜きにはしましたが、元のグラデーションの図形からは離れてしまいます。そのため、やはり、初めの画像のようにフルカラーで載せることになります。

メインのビジュアルの妨げになって困るようなら、屋号だけにして、図形の部分は載せないようにします。それでは、作成した意味がないですね?

次に、正円に正方形の窓を開けました。

 

 

 

 

正円だけより図形が複雑になり、同じ配色でも色の影響が弱まります。こうすると、多色図形と単色図形との変化が少なくなります。

図形的にはこれくらいの内容で十分です。が、これをそのままロゴとして使用すると、類似どころか、同じものがあります。まだ、シンプルすぎるからですね。

そして、類似や同一を回避するために、もう少し複雑にしたものです。

 

8

 

ここまで来ると「6」のように、図形を多色にして変化を持たせるよりも、「9」のように、単色にして形を強調した方が、美しい図形になります。

ロゴを決めるポイントは、色より形を優先するです。黒く塗りつぶしたときの、シルエットの美しさで判断します。

また、正式なロゴは「9」だが「6」も使いたい。アニバーサリーで、記念のTシャツを作って配布したいなどありますね。このときはサブカラー、つまり代案として「6」を使用します。

さらに、これはどうでしょう?

10

 

形が複雑、色も多彩な図形です。輪郭が正円なので、ロゴの体裁を保っています。これまでの図形と比べて、お得感はありませんか? 

シンプルなロゴとは、あたえる印象も違います。また、形が優先しているので、多色のときと、単色のときとの変化も少ないです。

 

しかし、1cmに縮小するのは、単色にしても無理があります。それよりも、覚えることができません。

 

 

上段のふたつはすぐに区別がつきますが、下段のふたつになると、しばらく見ていないと分かりませんね? 

上段なら屋号を忘れていても、ロゴから思い出してもらうことができます。しかし、下段のように複雑になると、覚えることができないので、ロゴとしての役割が十分に果たせなくなります。

ロゴは、覚えやすい形であることが重要です。覚えやすい形が、サイトや名刺や広告などで何度も何度も現れ、あなたやあなたの事業のイメージを伝えます。

 

 

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